2012年03月18日

SCARE CROW (スケアクロウ)・・・その孤高なる音像part1

かつて日本の音楽シーンに、SCARE CROW (スケアクロウ)
というバンドが存在していました。

このバンドは孤高のバンドだと思います。

DCF00026.JPG

一応ビジュアル系シーンにカテゴライズされていながらも
プログレ、アートフォーク、ノイズ、ニューウェイブ
はたまたジャズの要素も取り入れて独自の音楽に昇華させていました。

またその世界観は純和風。
幽玄かつ耽美で、難解ですらありました。

匂いたつような妖艶な美声、自由自在に変幻する
つかみどころのないメロディー。
ジャズロックのような手数の多いリズム隊。
静寂とそれを打ち破る喧騒を、自在に使いわけ

無機質な打ち込み音、波の音、虫の声、川のせせらぎ
無邪気な子供の声、風鈴の音、心臓の鼓動などの
サンプリング音で、ひとの心象風景の輪郭を浮き彫りにしていました。

一応インディペンデントでの活動でしたが
高度なテクニックが可能にする、唯一無比の音楽性を実現していた
アート指向の強い、4人組のロックバンドでした。

だが、たった一枚のレコードを残して、あっさりと解散し
ヴォーカリストを除き、音楽シーンから全く姿を消してしまいました。

時代は流れ、彼らの音楽の本当の価値に気がついた音楽ファンの間で
再評価の兆しが高まり、もはや伝説扱いをされているバンドです。

スケアクロウがたった一枚残した手掛りが1994年11月11日にリリースした
「立春」というアルバムです。

立春ー広告.JPG

このアルバムはいわゆる当時のビジュアル系シーンの中でリリースされた
ものですが、音楽性が難解で高尚過ぎて、完全に浮いていました。

このアルバムを手にした当時、私は中学生でしたが、彼らの独特
の世界観の虜になっていました。

曲名ひとつとっても、難解で辞書にも載っていない言葉もありました。

「立春」収録曲

詩箋の上の日本猫
きいろ結え
ニダイ
鳴り行く雨

陽時計と日々記
美娼

一応、トラックは分かれているのですが、曲間はほとんどありません。

またこれはスケアクロウの全楽曲の特徴なのですが、変拍子が多く難解で
唄い方も独特で、日本語の唄もまず歌詞は聞き取れません(笑)

しかし前衛音楽にありがちな、難解な事による違和感や、長尺で展開が多い事による
ストレスは皆無で、全編心地よく一気に聴けてしまう不思議なアルバムです。

うまく言えませんが、難しい事をやっているのに、リズムを始め
鳴っているバンドアンサンブルが全て心地よく
曲順もこれ以外は想定できない完璧な曲順なんです。

また、曲間が短く、アルバム全体で20分という尺ですが、そのアルバムが
持つ空気感が気持いいんです。(アンビエントミュージックではないのですが)

ちなみブックレットに歌詞は一切載っていません。
後に出る「プロモビデオ」に立春の歌詞は封入されていました。

ただ、「立春」の世界観を読み解くヒントとなるであろう
以下の詩が掲載されていました。

詩箋の上の日本猫 枯れ山の下に住む人のように目覚め
時間をかけて息をする
上から覗き込む日本猫の小さな顔は
私の視界の青空を少し減らし
詩人の絵を見ることをすすめる
きいろ結え 色の流れが丸い硝子をゆらし
響きわたるその音は
歩き方の習い唄
足の形を知る今・・・

※この度 ロック名盤レビュー【音楽ぶらり旅】 はseesaaブログから
livedoorブログに移転いたしました。
この記事の続きは以下に(完全版)で書いています。

↓ ↓ ↓
http://blog.livedoor.jp/rock78/archives/5311294.html

今後seesaaブログは更新情報の発信のみを行います。
新しいページを宜しくお願いいたします。
posted by kouga at 19:21| 東京 ☔| Comment(0) | SCARE CROW | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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